BLOG

2023.10.15

紙媒体とデジタルの共存共栄

紙媒体とデジタルの共存共栄

少し前の話になりますが、2023年3月に自動車大手のトヨタが新車の紙カタログを廃止し、デジタルカタログに移行したというニュースを見ました。紙媒体の電子化は年々増え続け、デザイン業界に大きな影響を与えています。弊社では時代の変化に対応するべく、電子ブック作成サービスも扱っております。

 

印刷物の電子化と聞くと「PDF」をイメージしがちですが、電子ブックにはPDFと比べて「操作性の良さ」「画面表示の速さ」「動画などファイルの埋め込みが可能」「内容をSNSなどで共有可能」などの特長があります。

 

デジタルが生まれた時から身近にあるZ世代にとっては、書籍よりも電子ブックの方が馴染みがあるのかもしれません。しかしデジタルに慣れ親しんだ世代だからこそ、手触りや温かみがあるアナログなモノに興味を持つそうです。「昭和レトロ」もそういったことから流行ったのかもしれません。ノスタルジックなモノ、手間がかかっているモノ…は若者にとって目新しく、興味を持つのでしょうか。若者にはSNSなどを中心としたデジタル施策だけでなく、アナログなマーケティング施策も有効かもしれません。

 

冒頭の話に戻りますが、車好きのユーザーからは廃止になったトヨタの紙カタログを惜しむ声が上がっていたようです。車のカタログといえば、時間とコストをかけて制作されたクオリティの高いものが多い印象です。それは車という高額な商品に対する購買動機と付加価値をプラスし、購買意欲を高めるツールという役割があるからだと思います。

 

というように、デジタルだけでなくアナログなモノにも必ずメリットはあります。紙媒体だけで完結するのではなく、デジタル化を見据えてデザインをすることが必要だと感じました。自分が若い頃は「デザインをするならデジタルよりもグラフィック」というような偏った考えを持っていた時期もありましたが、年齢を重ねるにつれて身体だけでなく思考も丸く柔らかくなり、デジタルとアナログ…どちらが優れているかではなく、互いを併用することで、より良いご提案ができると考えるようになりました。

 

弊社では時代のニーズに合わせて、さまざまなサービスをご提案させていただきます。

電子ブック化をするにあたって、もちろん制作からもご協力をさせていただきますが、既存の印刷物を電子ブック化する場合、お持ちのPDFやデータをご提供いただくだけで電子ブックにすることができます。カタログ・パンフレット以外にも、情報誌・社内報・社内マニュアルなどの電子ブック化をお考えでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。

 

contact

 

この記事を書いたヒト

IKE☆CHI

IKE☆CHI

2014年中途入社。横浜出身のグラフィックデザイナー。

趣味は古着屋巡りとサッカー。休日はヴィンテージとボールを追い求め、大好きなカレーとビールでリフレッシュするのが定番コース。大好きなことをいつか仕事で恩返ししたいなぁと思う今日この頃。