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2023.01.15

デジタルの時代にアナログな考え方で企画を立てる〜前編〜

デジタルの時代にアナログな考え方で企画を立てる〜前編〜

普段何気なく目にする、もしくは目にもされないかもしれない。。。

そんなチラシ・広告も実は仕上がるまでには様々な苦労があるんです。

 

私が入社して10年ほどが過ぎた頃、ひょんなことから畑違いのチラシ・広告ディレクターとして仕事をするようになりました。

チラシ・広告に掲載する商品をいかに魅力的で説得力のあるビジュアルに仕上げていくか、どういった切り口で紹介すると消費者に響くのか・・・

日々そんなことを考え続けた十数年間、そこで培ったことを少しご紹介しようと思います。

 

スマートフォン中心の世界になり、チラシや広告もデジタル化されて「消費者が広告バナーを見てHPに移動した数」や「広告からの流入でECサイト購入に至った率」などが出せるようになり、デジタル広告だからこそ取得できるデータにより分かりやすい目標が立てやすくなりました。

 

以前は不特定多数に新聞広告・チラシという媒体を使用し、言ってしまえば「数うちゃ当たる」的な宣伝をしていたものが、性別・年代・生活行動範囲などある程度正確な的を絞って広告を配信できるようになったんだからすごい時代です。

広告の企画・打ち出し方を考える上で、これからもそれは重要な考え方の要素の一つとなることは間違いないと思います。

 

そんな中でもチラシ広告をつくる上で同じくらい大事にしていきたいと思う考え方を持っています。

それは「好きになった商品を好きな人に紹介していきたい」と考えることです。

先程のデジタル情報の話から考えると とてもアナログで幼稚な考え方に聞こえる方もいると思います。でも消費者に響く広告を考える上で、こちらもとても重要な要素だと考えています。

 

そもそも広告に掲載される商品は、どれを取っても各企業が長い時間をかけて開発し自信と愛情を持って世の中に送りだしてきた商品です。「こんな商品売れないし、売れても買った人に喜ばれないよ」と思いながら商品を作っている企業なんて存在しないのではないでしょうか?

 

そういったことから、この商品によって幸せになる人は必ずいるという前提で「では、どういった人に喜ばれるのだろう」という所から企画を考え始めることが多いです。(クライアント様からターゲット説明があることもあります。)そして、ある程度「この商品で喜ぶ人」が絞られたら、今度は自分の知人の中からターゲットに近い人を探します。できるだけ「身近な人」、できるだけ「好きな人」が良いと思っています。この身近で自分が好感を持っている人を想定していくことがキモになってくると思っています。

(後編へ続く)

この記事を書いたヒト

週末だけサーファー

週末だけサーファー

某大手小売店のチラシ制作ADとして荒波に揉まれ、良いものを消費者にいかに響かせるかを考え続けた十数年間。

日々の思考回路は週末の波乗りでリセットを狙うも千葉の波に揉まれるチャレンジャーおじさん。