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2023.12.27
【TOKYO ART BOOK FAIR 2023】
11月23日から11月26日の4日間にわたり、東京都現代美術館で開催されたTOKYO ART BOOK FAIR 2023に足を運びました。コロナ禍前には何度か行っていたのでとても楽しみにしていました。その模様を写真とともに紹介したいと思います。
アートブックフェアとは個人や企業がブースを持ち、来場者と直接交流しながら書籍の売買を行うイベントで2009年にスタートしてから年に一度のペースで開催され、個性豊かなアート出版が一同に集結するアジアで最大規模のアートブックフェアです。
今回は国内外から個性的なアートブックを制作する出版社、ギャラリー、アーティストなど約300組が集結し本の魅力を紹介していました。アートブックに限らずアートにまつわる雑貨類が販売されているのも魅力の一つです。
国外からの参加ブースで特に印象的だったのは、韓国からの出展が多く、日本の若者がたくさん集まっていたことです。韓国のデザインは「淡い色」「イラスト」「グラデーション」を用いたものが多く、若者が好むエモいと思わせる要素が詰まっていました。韓国の文化はグルメ・芸能・音楽・ファッションだけでなく、デザインも日本で人気だと感じました。
以前、私のブログで「アートは自己表現の要素が強いイメージですが、デザインは人の心を動かし、売上を上げ、成果を上げるなどの目的を達成するための表現…」という話をしましたが、今回のアートブックフェアでそれを実感しました。
アートは「万人受けするものではない」のかもしれませんが、どのブースでも自分の表現したいこと、発信したいことが強くカタチにされていました。「どうしてこのデザインになったのか?」とつい聞きたくなりますが、手に取った方々がそれぞれ異なった感じ方ができる…それこそがアートの醍醐味なのかもしれません。
欲しい物はたくさんありましたが、大好きなイギリスのサッカーチーム「アーセナル」の現地で売られているアートブックを購入しました。
短い開催期間ですが連日大盛況だったようで、最終日に行きましたが老若男女問わず多くの人で賑わっていました。紙媒体が衰退し続けている中で、このイベントの大盛況を体感すると本当にそうなのかと錯覚するほどでした。「アートブック」という視点で考えると、「紙媒体」というものより「アート」を求めている人が多いのかもしれませんが、多くの若者がこのイベントに足を運んでいるということは、紙媒体にはまだまだ多くの可能性があると感じました。
イベントに足を運んだり、実物に触れてモノを購入したり、デザイン・紙の質感を手に取って感じたり…好きなことは手間をかける方が本質を感じられ楽しめるのかもしれません。紙媒体の希少性が高くなっているからこそ、手間がかかっているものほど興味を持ち高く評価する消費者心理の「ハンドメイド効果」はマーケティングの戦略として有効のように思えます。
弊社は時代の変化に対応しながら、今ではWebや動画バナーといった分野への取り組みを強化していますが、さまざまな紙媒体を中心にデザイン制作を行ってきました。今回のようなイベント展示用の印刷にも対応できますので、ご興味をお持ちいただけたらお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
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この記事を書いたヒト
IKE☆CHI
IKE☆CHI
2014年中途入社。横浜出身のグラフィックデザイナー。
趣味は古着屋巡りとサッカー。休日はヴィンテージとボールを追い求め、大好きなカレーとビールでリフレッシュするのが定番コース。大好きなことをいつか仕事で恩返ししたいなぁと思う今日この頃。